幽体離脱(OBE)の父、ロバート・モンローの衝撃体験とHemi-Syncの誕生
「これは夢じゃない。私は本当に身体の外にいる。」
1958年、ロバート・モンローは、自らの肉体を上から見下ろしていた——それが、すべての始まりだった。
放送業界のプロが、なぜスピリチュアルな領域に?
ロバート・モンローはもともと、アメリカのラジオ業界で成功していたビジネスマンだった。音響技術に長け、自社で数多くのドラマ番組を制作・放送していた彼は、時代の流れと共にテレビへの移行を考える。しかし、「ただ映像が付いただけのラジオ」に違和感を覚え、音の新しい可能性を模索し始める。
そして彼が興味を持ったのが、「人は眠っている間にも学べるのではないか?」という実験的なテーマ。薬を使わずに音だけで深い睡眠へ導く研究から、彼の人生は思わぬ方向へと転がっていく。
初めての幽体離脱体験
最初はただの奇妙な振動感。寝入りばなに身体が「震えているような」感覚が繰り返し起こり、医者に相談しても「ストレスですね」と言われる始末。
ある日、彼は「もうこの振動が死を意味するなら、好きにさせよう」と覚悟を決めた。すると次の瞬間、自分の身体がベッドに寝ているのを天井付近から眺めている自分に気づく。恐怖で身体へ戻った彼は、確信する——これは夢ではない、本物の体験だ。
科学的アプローチで「意識」を探る
「ならば、これは何なのか?」
彼は自身の会社に研究開発部門を設立し、科学的アプローチで幽体離脱(OBE)や意識の変性状態を探究し始めた。数多くの周波数パターンを使い、「脳波と共鳴する音」を探し、やがて開発されたのが、今日でも知られるHemi-Sync(ヘミシンク)技術である。
これは左右の耳に異なる周波数を聞かせ、脳内で「第三の周波数」を合成させることで、集中力の向上、深いリラックス、創造性の活性化、そして幽体離脱のサポートまでも可能にする音響技術だ。
CIAが注目した「ヘミシンク」の力
1970年代以降、この技術はやがてアメリカ政府やCIAの注目を集める。特に「ゲートウェイ・プロセス」と呼ばれるプログラムは、人間の意識を時空間を超えて拡張する方法として、CIAが正式に研究・検証した(2020年にはそのレポートも機密解除され、世界中で話題となった)。
つまり、ロバート・モンローの技術はただの自己啓発やヒーリングに留まらず、国家レベルで活用可能な意識拡張手段として認識されていたのだ。
人はなぜ地球に生まれるのか?そして、なぜ戻ってくるのか?
モンローは幽体離脱を繰り返す中で、「死後の世界」や「輪廻転生」についても深い洞察を得る。
彼によれば、人はこの地球に「痛みと快楽」「善と悪」という“二元性の測定システム”を学ぶためにやってくる。そして、この物質世界で「エネルギーを扱う能力」や「知性(左脳的分析力)」を獲得していく。
しかし問題は、その刺激的な学習環境に“中毒”になってしまうこと。人間であることがあまりに魅力的で、魂は「もう一度だけ」と何度も転生を繰り返し、やがて本来の故郷(高次の次元)を忘れてしまうという。
最後の答え:「知る」ことが自由になる鍵
ヘミシンクやモンロー研究所が最も大切にしているのは、「知ること」の重要性。
ただ“信じる”のではなく、“知る”こと。
自分の意識が肉体を超えて続いていくことを体験として「知った」人は、死の恐怖から自由になり、この世界をより深く生きられる。
ロバート・モンローが遺した言葉の中に、こんな一節がある:
「私たちは“人間である”ことを学びに来ている。そして学び終えたら、どこまでも先へ進むことができる。」
まとめ
モンローは、音を使って意識を拡張するHemi-Syncを開発した音響の先駆者。
自身の幽体離脱体験を通じて、死後の世界や魂の目的を探求した。
彼の研究は、CIAにまで採用されるほどの科学的・実用的価値を持つ。
私たちは「信じる」のではなく「知る」ことで、本当の自由と目覚めに近づける。