ピタゴラス数秘術は、古代ギリシャの数学者ピタゴラスの思想に基づき、数字を通して人間の本質や人生の設計図を読み解く学問です。この体系では、特に重要な8つの"コアナンバー"が存在し、それぞれが私たちの性格、才能、課題、運命を指し示しています。
以下に、8つのコアナンバーの意味と計算方法、活用の仕方について、表や例を交えて丁寧に解説します。
1. ライフパスナンバー(Life Path Number)
人生の基本的な方向性、テーマ、魂が選んだ学びを表す最重要ナンバー。人生の「道筋」そのものです。
計算方法
生年月日をすべての数字に分解して足し、最終的に1桁(またはマスターナンバー)にします。
例
1990年5月23日 → 1+9+9+0+5+2+3 = 29 → 2+9 = 11(マスターナンバー) → ライフパスナンバーは 11
生年月日 | 計算ステップ | ライフパスナンバー |
---|---|---|
1985/6/14 | 1+9+8+5+6+1+4=34 → 3+4=7 | 7 |
2001/9/3 | 2+0+0+1+9+3=15 → 1+5=6 | 6 |
2. バースデーナンバー(Birthday Number)
生まれ持った才能や自然に現れる資質を示します。
計算方法
生まれた「日付」を1桁に(11, 22, 29などはマスターナンバーとしてそのまま扱う)
例
23日生まれ → 2+3 = 5
誕生日 | バースデーナンバー |
---|---|
14日 | 1+4=5 |
11日 | 11(マスターナンバー) |
30日 | 3+0=3 |
3. デスティニーナンバー(Destiny/Expression Number)
社会的な役割・使命・人生の目的。自分をどのように表現し、何を達成していくべきかを示します。
計算方法
フルネーム(出生時の正式なスペル)のアルファベットを数値化し、合計。
アルファベット | 数値対応 |
---|---|
A, J, S | 1 |
B, K, T | 2 |
C, L, U | 3 |
D, M, V | 4 |
E, N, W | 5 |
F, O, X | 6 |
G, P, Y | 7 |
H, Q, Z | 8 |
I, R | 9 |
(例)JOHN DOE → J(1)+O(6)+H(8)+N(5)+D(4)+O(6)+E(5) = 35 → 3+5 = 8
4. ソウルナンバー(Soul Urge Number)
魂が深く求めている欲求や価値観、内なる動機を表します。
計算方法
名前の母音のみを数値化して合計。
(例)JOHN DOE → O(6), O(6), E(5) → 6+6+5 = 17 → 1+7 = 8
5. パーソナリティナンバー(Personality Number)
他人から見たあなたの印象、社会的な顔、外面的なキャラクターを示します。
計算方法
名前の子音のみを数値化して合計。
(例)JOHN DOE → J(1), H(8), N(5), D(4) → 1+8+5+4 = 18 → 1+8 = 9
6. マチュリティナンバー(Maturity Number)
40代以降に開花していく「成熟した自分」、魂の完成形を示します。
計算方法
ライフパスナンバー + デスティニーナンバーの合計を1桁に。
(例)ライフパス11 + デスティニー8 → 11+8 = 19 → 1+9 = 1
7. チャレンジナンバー(Challenge Number)
人生で直面する困難や課題。4つの人生期に応じて異なるチャレンジがある。
計算方法(簡略版)
第1チャレンジ:誕生日の「月」-「日」
第2チャレンジ:誕生日の「日」-「年の合計」
第3チャレンジ:第1と第2の差
第4チャレンジ:誕生年の「合計」-「月」 (※通常は詳細に計算する必要あり)
8. ピナクルナンバー(Pinnacle Number)
人生の4つの時期において訪れる「ピークテーマ」や、成長の鍵となる期間。
概要
第1ピナクル期:〜30代前半
第2ピナクル期:中年期
第3ピナクル期:壮年期
第4ピナクル期:晩年期
計算方法
ライフパスと誕生日の数値をもとに計算(複雑なため別記事にて解説)
これらの8つのナンバーは、それぞれ異なる角度からあなたの人生に光を当てます。数秘術は単なる占いではなく、魂の計画書を読み解くための「自己理解のツール」です。これらのナンバーを知り、統合的に読み解くことで、あなた本来の使命と可能性が明らかになります。